なんだかなあ、染み入るのです。
くるりの曲たちが。
あの頃やあの頃の。
ちょっと気だるく埃っぽいような、春の生暖かい憂鬱のような。
私は真冬のホームにいるのだけども。
このまま行ってしまおうか、電車に飛び乗って。
って、どこへ?
ねぇ。
しーん。
そのために、音楽はある。
映画も、写真も、絵も、芝居も。
きっと。
でもさわれない。
本屋でアラーキーのチロ愛死を立ち読みした。
愛猫の死ぬ間際の写真たち。
すごかった。
生きるも死ぬも、こんなふうに愛のお皿の上でありたい、と思った。
そして写真の中のチロはさわれないしもう死んでしまったけど、暖かかった。
確かに暖かかったのだ。
不思議だけど、きっとそういうことなのだと思うのです。
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