友達のカレー屋「インド富士」でカレーを食べる。食べ過ぎる。だって美味しいんだもの。
先日結婚パーティーを催してくれたインド富士のコジョウくん。
10年来の友達で、お互いの経歴はだいたい知っている。
さりげなくいつも側にいてくれた友達。
しかし実はここ2年くらい、お店を出してから、私の中でコジョウくんは「インド富士の店主」になりつつあった。
呑んで泣いて笑って、当時バイトしてたカレー屋「まめ蔵」のガラスを間違って割ったりポットを壊したり酔って吉祥寺を台車で運ばれたり(運んだのは私)かなーりやらかしては困った顔で笑う愛すべきコジョウくんというよりは、超人気店東小金井インド富士のしっかりした店主、コジョウくん。
外に向かってお店を切り盛りしてくのは本当に大変なことだからとわかってはいたけど、どこか常に気を張りつめているコジョウくんに、私は少し、ほんの少しだが、さみしい思いもしていたのだ。
けれどこの間の結婚パーティーのとき、何かとたち働こうとする私に「チャミ、人は働いちゃいけないときがあるんだよ。」と、コジョウくんは昔のままの、困ったような笑顔で優しく言ったのだ。
その笑顔が本当に久しぶりに見た、私の知っているあのおっちょこちょいなコジョウくんの変わらない笑顔だったので、その瞬間私はワッと泣きそうになってしまった。
お互いの今まで、コジョウくんの、私の。そして赤字もいとわず結婚パーティーを申し出てくれたコジョウくんの。誰よりも一番喜んでくれた友達の、変わらない笑顔が。
私はただえへへと笑って、カレーをたくさんたくさん、食べた。
そしてみんなが帰ったインド富士でコジョウくんととなりで黙って座ってたとき、お互い口には出さなかったけど、きっとわたしたちは同じ気持ちだったと思う。
それは、誰にも言わないわたしの、わたしたちだけの、宝物のようなものだと思うのだ。
そして大層なものは何もなくとも、こういう宝物を持ちきれないほど両手に抱えていきたいと思うのだ。
そして死ぬまでカレーを食べまくりたいとも思うのだ、どうぞよろしくねinド富士。
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